
- 二つの世界大戦後の混乱の中で二度の共和国樹立者、オーストロマルクス主義を立ち上げたひとり、国家・行政・憲法問題専門家、法律・経済専門家、議会人、著作家──様々な顔を持ちながら、そしてまた、つねに調和を重んじ、構想力に富み、前向きで思いやりのある政治家、それがカール・レンナーであった。すでにコンパクトながら包括的な伝記のある著者が、本書でより精査に詳細にレンナー八十年の実像に迫っていく。
カール・レンナー その蹉跌と再生|ジークフリート・ナスコ|青山孝徳|成文社
序文 本書はカール・レンナーの新評価を目指す
第一章 協働こそ漸進の原則
第二章 征服戦争に反対、名誉ある和平を!
第三章 国家狂信者、協働者、連立主義者?
第四章 協同組合活動家として
第五章 国家の経済への浸透
第六章 合邦思想 一九一八~一九三八
第七章 一九四五年四月のレンナー対スターリン──第二共和国への道
第八章 統一ヨーロッパのために
著者の謝辞
訳者解説
原注
訳注
資料および文献
人名索引