ブックタイトル月刊 マテリアルフロー 2013年2月号 No.635_立ち読み
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月刊 マテリアルフロー 2013年2月号 No.635_立ち読み
特集/グリーン物流実践事例物流環境啓蒙賞東日本大震災における発生災害廃棄物輸送の取組みDOWAエコシステム株式会社同和通運株式会社日本貨物鉄道株式会社東日本大震災により大量に発生した災害廃棄物は,復興の大きな足かせとなった。復興支援のために,東京都が災害廃棄物の受け入れを表明,震災後初の広域輸送となる,岩手県宮古市からの輸送を開始し地域復興の一助をなした。この廃棄物輸送において,鉄道へのモーダルシフト実践により生み出されたCO2削減効果は,トラック輸送と比較して約600トン,削減率では約67%に達した。本事例はその後の災害廃棄物輸送の先鞭となり,鉄道による本格的な災害廃棄物輸送の取り組みが加速したのである。年間70万tの物量本プロジェクトの中心を担うDOWAエコシステム㈱は製錬事業,環境リサイクル事業,電子材料事業,金属加工事業,熱処理事業など素材の供給やサービスを提供するDOWAホールディングス㈱の100%子会社。廃棄物の収集・運搬,減容化・無害化する中間処理,最終処理までの一貫したリサイクル事業を展開,DOWAグループの環境事業を担っている。同社では上記の一連の作業を自社グループ内で実施するため,廃棄物処理事業では秋田県,千葉県,岡山県,福岡県の4か所に中間処理工場を保有。全国に巡らされた物流,営業網を活用し,国内最大の廃棄物処理ネットワークを構築している。同社の環境事業は金属リサイクル事業,廃棄物処理事業,土壌化事業の3つに分類され,中国・東南アジアなど海外にも事業エリアを拡大中だ。DOWAグループは発祥の地となる秋田県を核に事業を展開している。輸入を含めて秋田には製錬の原図表-1同和グループの物流概要DOWA( 71%, 13%, 16%)( 33%, 24%, 43%)料となるメキシコ等からの亜鉛鉱石の輸入が40万t,台湾や米国等から亜鉛や貴金属の原科となるスクラップ類の輸入が6万t,中国・台湾等への亜鉛製品の輸出が4万tなど,年間では70万tの物量となる。また国内物流の受入れでは,関東地方の各自治体から排出される焼却灰,その他の産業廃棄物が合せて13万tの規模となる(図表-1)。24 2013・2