ブックタイトル月刊 マテリアルフロー 2013年2月号 No.635_立ち読み
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月刊 マテリアルフロー 2013年2月号 No.635_立ち読み
[第61回]旭山動物園・日本航空はなぜ復活できたのか?マネジメントが企業を救う〈2〉日本航空先端ロジスティクス研究所代表原田啓二(はらだ・けいじ)1970年東京工業大学電子物理工学科卒業同年4月日本電気㈱入社1996年同社半導体事業部統括部長1997年NECロジスティクス㈱事業部長2002年同社執行役員2006年以降先端ロジスティクス研究所代表日本MH協会技術アドバイザー(倉庫現地見学会の担当)現在は経営物流戦略,SCM,ロジスティクスなどのコンサルティングを実施中。E-mail筆者プロフィールk1-harada@jcom.home.ne.jp「ものの見方・考え方」1を変える◆戦後最大の倒産後輩旭山動物園の事例から,マネジメントが企業を救うことが良く分かりました。ところで「奇跡の復活」と言われた日本航空では,マネジメントがどのように同社を復活させたかを説明してください。先輩日本航空(JAL)は2010年1月19日に経営破綻した。負債総額は2兆3000億円で銀行を除いて戦後最大の倒産だ。日本航空は1951年に半官半民で設立されたが,同社が倒産するとは多くの人は考えてはいなかっただろう。後輩私も日本航空が倒産するとは思っていませんでした。時々,出張で利用することもありましたが,丁寧な応対ではあるものの,何か心が通わない事務的な印象を日本航空に対して持っています。先輩私もそのように思っていた。日本航空の再建をまかされた同社名誉会長の稲森和夫氏の日本航空での第一声は「私はJALが大嫌いでした。マニュアルだけで心がこもっていない。非常にプライドが高く,非常に横柄でお客を大切にしない。JALを助けてあげなきゃいけないので,今から無理してでも乗る」と語った。稲森氏は日本航空に対しては悪い印象を持っていた。後輩稲森氏は一代でグループの売上高1兆2000億円弱を達成し,またその経営哲学や社会への貢献から名経営者の一人と万人から認められ〈先輩・後輩対話シリーズ/登場人物〉先輩電機メーカーから物流企業へ転職して来た人物で,生産や物流の専門知識や実務を幅広く熟知しており,また企業経営にも造詣が深く,同僚や部下からも慕われている有能な人物。後輩3年前に物流企業に入社した怖いもの知らずの若者で,積極性もあり知識欲も高いが,生産はもとより物流に関しても知識が不足している。先輩を大変尊敬しており,本音で先輩と話し合える関係になっている。58 2013・2