ブックタイトル月刊 マテリアルフロー 2013年2月号 No.635_立ち読み

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概要

月刊 マテリアルフロー 2013年2月号 No.635_立ち読み

シリーズ企画スーパー業界トップに聞く物流アウトソーシング体制進化と,生き残りへインフラ共通化・標準化[第8回]フジフジ㈱フジ代表取締役社長尾﨑英雄氏〈聞き手〉物流クレート標準化協議会/座長西村武英氏「標準物流クレート」の普及を推進する日本スーパーマーケット協会/物流クレート標準化協議会と本誌のコラボで,スーパーマーケット業界各社の経営陣に物流戦略を聞く好評インタビューシリーズ,第8回は中四国を基盤とするリージョナルチェーンとして,GMSから小型スーパーまで多様な96店舗を展開するフジから,尾﨑英雄社長にご登場頂いた。現在、中四国で唯一「物流標準クレート」導入を推進する同社では,勝ち残りのため今後の物流見直し,標準化推進を進めようとしている。髙月政司取締役執行役員にもご同席頂き,これまでの取り組みと今後について聞いた。(編集部)問屋物流とアウトソーシングの活用西村御社は中国地方と四国にまたがって広域に店舗を展開されています(図表-1)。地理的にかなり離れているので,その物流にどう取り組んでおられるか興味があります。まず経営戦略における物流の位置付けについてお聞かせ下さい。尾﨑当社の歴史から見ると,戦後広島で衣料問屋業を始めた当社の親会社・十和㈱(現㈱アスティ)が事業を拡大する中で,将来を見越した「100年計画」を立てるとき,川上側に拡大するか,消費者に近い川下かと悩んだ結果,川下のチェーンストアビジネス展開を決め,1967年に全額出資でフジを設立しました。愛媛から広島,高知,山口,香川,徳島の順で展開しネットワークを広げてきました。瀬戸内海を挟んでいてもほとんどが隣接県であり,これらを一体型のリージョナルチェーンとして運営しています。物流については,衣料問屋だった十和が自前で物流機能を持っていたこともあり,衣料品はもとより総合スーパーで扱う生鮮,日配品など各カテゴリーについても問屋物流を主体に,プラス自前物流の形で進めてきました。しかし自前の物流に限界を感じるようになり,アウトソーシングを開始しました。髙月初めは1999年ころ,グロサリー部門から本格的な外部委託を始66 2013・2